2018年度 後期 片桐ゼミ

はじめに

今回、私たちは鹿児島大学の学生達がどのようなバイトをしているのかの実態調査を行い、鹿児島大学の学生達の中でもブラックアルバイトが実際に存在しているのか調べてみました。 (U)

ブラックバイトとは?

近年、ブラック企業が一種の社会現象になってきていますが、学生のアルバイトにもそのような黒い部分が存在しています。つまりブラックバイトとはブラック企業のアルバイト版です。 (U)

ブラックバイトの定義

ブラックバイトは「学生であることを尊重しないアルバイト」のことで、フリーターや非正規雇用社員の増加によって登場しました。 (G)

出典:ブラックバイトユニオンより
http://blackarbeit-union.com/aboutUs/aboutBlackarbeit/index.html

  • どのようなケースがある? (Y)
  • ○休憩時間が与えられない
  • ○正社員並みの仕事量を要求される
  • ○シフトを一方的に決められる
  • ○上司によるセクハラ・パワハラ
  • ○ノルマの未達成による商品の買い取り

アンケート調査

実際にブラックアルバイトを経験した、もしくは現在している学生がどのくらい存在するのか、鹿児島大学法文学部「社会教育概論」という授業にて、鹿大生136名(男性73、女性62、答えたくない1)に、職種や満足度、勤務形態についてのアンケートに回答してもらいました。 (U,I,H)

アンケート結果の一部が上図のようになりました。
やはり、学生のアルバイトとしては飲食が多いようです。
しかし、意外だったのが満足度の調査です。もっと満足度が低いことを予測していたのですが、約9割の学生が概ね満足しているという結果になりました。
しかし、満足していない学生達も約1割は存在しました。そして、満足していない学生達の中でも共通していたのが、「6時間超えて休憩なしのシフトを組まれる」という項目でした。6時間を超える場合45分の休憩を挟まなければなりません。これは労働基準法違反に当たります。 (G,Y)

意外と知らない労働基準法

労働基準法といっても、意外と知らない人が多いのではないでしょうか?
いくつか代表的なものを紹介したいと思います。 (I,H)

  • ○1日の労働時間は原則として8時間 週40時間
  • 6時間以上8時間未満の労働には45分以上の休憩が必要
  • ○罰金等のペナルティを課すことはできない
  • ○通勤中や勤務中の怪我、病気は労働保険が適用される

もしブラックバイトだったら?

自分の勤めているアルバイト先が労働基準法に違反するような職場の時、どうすればいいんでしょうか?

一人で抱え込まないことが大事です。周りの人や、専門の相談機関に相談したりしましょう。 (U,I)

まとめ

結果として、鹿大生はアルバイトに満足している人が殆どで、ホワイトアルバイトという事が判明しました。
しかし、ブラックバイトと思われるアルバイトをしている人もゼロではありませんでした。
ブラックバイトは企業だけのせいではなく、労働基準法を正しく理解していない私達にも責任はあるのではないでしょうか。私達も正しく労働基準法を理解することが大切だということが分かりました。 (G,Y)

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